メタンハイドレートに巣くうゴカイの群れ。
ロブスターが、ロブスターが!
帯にミステリと書いてありました。
何で???と思っていたら主人公たち学者が新たな事実を発見したり、命の危険に見舞われたとき、事実から仮説を組み立て結論にたどり着こうと奮闘します。
情報が足りなかったり、感情に走って結論を急ごうとしたり、立場により事実を認めることができなかったり、議論や口論を積み重ねる場面が何度も出てきます。
上巻が読み終わったばかりですが、仮説の構築と崩壊が繰り返され、新しい事実を踏まえて説が読者に提示される。
確かにこれはミステリだ。
主人公たちが自説を口にするときのやきもき感がたまりません。
大首長に会いに行ったアナワクの次巻以降の動きが気になる。
欠点は爆発したロブスターから飛び出た何か、でしょうか。
場面を想像してしまいしばらくエビが食べられません。
[0回]
PR