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infoseekの本サイト消滅につき旧作品が行方不明に…… 横浜みなとみらいを徘徊する記録
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2025/10/26 (Sun)
「三国志 第四巻」(文春文庫 宮城谷昌光)の続きを読みました。

今日は徐洲~キョヤの章まで進みました。

三国志演義の主人公であるリュウビがようやく表舞台に立ち、呂布やソウソウ、エンジュツと比べても準主役級の扱いになった感があります。

リュウビの魅力に最初に気づいたのは関羽(関帝廟にまつられている人・商売の神様)とあり、人となりについて書かれています。

一言「わかりにくい」と書かれ、儒教の視点では理解できない、老荘思想の影響を受けている人とも書かれていました。

余談ですが、リュウビがレッドクリフ(赤壁)に至るまでの半生を酒見版三国志「泣き虫弱虫諸葛孔明」では、はちゃめちゃ、行き当たりばったりと表現しています。乗りと勢いと類を見ない強運だけで乱世を生き残ったあげく、妙な勘だけはある。無双でビームを出す変態と化した孔明を採用します。

宮城谷版でもリュウビの評価が高く、「奇貨居くべし」の言葉で表され、記憶が正しければ一巻から四巻までの間この表現を用いている人物はいません。

五巻以降どんな描かれ方がなされるのか期待しましょう。


さて宮城谷版だと演義のかませ犬が良器になる現象が発生しているのですが、朱霊もその一人です。

確か、ヒニクのタンのエピソードのあたりでリュウビに逃げられるはず。書き方の違いで印象が変わってくる。

それにしても、登場する人々のほとんどが清々しく書かれています。

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2009/11/06 (Fri) Trackback() Comment(0)
「三国志 第四巻」(文春文庫 宮城谷昌光)の続きを読みました。

トウタクが死に、オウインも消えていく。

史書が元になっているためかチョウセンと呂布の話はでてきません。

光栄三国志や無双で抜群の強さを誇る呂布もそれほど強くは描かれていません。

北方版だと呂布の人格を作るため無欲さを強調していましたが、そんなところは全くなし。

後にソウソウに対して美人の未亡人を利用した謀略地獄(酒見版より)を仕掛けるカクの方が目立っていました。

本巻は第二巻~第三巻にかけて登場し活躍した人々が時代から消え去っていく様が書かれていて、また代替わりの巻という見方もできます。

エンショウから是非天子になるよう進められた、いわば仁義の人であったリュウグがコウソンサン攻め殺されてしまいます。

リュウグは「人を殺すな、家を焼くな」という現実離れした戦法を取ったがため敵兵を殺すことができず「無用な情けのために敗北を招」いたとあります。

敗北と死が訪れたとはいえ信念を曲げなかったことにより
リュウグの名声は残り、コウソンサンの没落が始まります。ほかの三国志を読んだことがあるのならばコウソンサン自身も時代から消え去ってしまうことがわかるでしょう。

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2009/11/05 (Thu) Trackback() Comment(0)
今日の起床時間は6時。あまりの寒さに目が覚めたのですが、朝食を食って二度寝にうつつを抜かして気がつけば正午を回っていました。

彦根城に行こうと考えていましたが正午では間に合わない。
曇天につき家でごろごろするか!というのがだめなところなのでしょう。

さすがに何もせずに終わりはいただけない。よって中部国際空港へ飛行機を見に行くことにしました。

到着した時はすでに夕方で、肝心の展望場はめちゃくちゃ寒い。

海上にあるためか風が強く背中を丸めずにはいられません。

国際線?かずんぐりした鯨みたいな姿をした飛行機があり、ジェット旅客機の離陸を見ることができたのでもう満足です。

デジカメ持って行けばよかったと少し後悔しています。近いので(最短で90分かかりますが)また行けば良いでしょう。

さて今日は「三国志 第四巻」(文春文庫 宮城谷昌光)を読みました。

いきなりソンケン(文台の方)が死亡。コウソはそんなに強くないとの描写があったのですが、あっさり死にました。

三巻での活躍が嘘みたいにあっさりです。吉川版とくらべて宮城谷版は全体を通じて人物の生死をドラマとして扱わず淡々と書く傾向にあり、超人的な武力を取り上げません。

次の章のホウシンに至っては死ぬ場面すらないのです。

ただ敵兵の中に消えたかのように描写されます。ソウソウを最初に同じ道を歩いた人物とあり、登場するたびにホウシンに対する信頼感が強調されていたにもかかわらずあっさりと消えました。

好きな人物だったので残念です。

でも孫策の扱いがすばらしく「孫策ほど美しい容姿をした武人を見たことがない」と作中で語られます。宮城谷版でこれほどの扱いは珍しいです。何だか「夏姫」の扱いに似ているような気がします。

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2009/11/03 (Tue) Trackback() Comment(0)
「QED~出雲神伝説」(講談社 高田崇史)を読み終わりました。

久しぶりのQEDは出雲が舞台であり、キーワードです。

推理小説なのでネタバレできません。トリックにふれないで感想を進めます。

もとより私の中では観光ガイドの位置付けなので、トリックはあまり気になりません。

うんちくを楽しむために買っているのですから、トリックは二の次とするのもQEDの楽しみ方の一つではないでしょうか。

先ほど出雲がキーワードとありますが、作中何度か世界最古の和歌が挿入されます。

八雲立つの歌です。つい「八雲立つ」(白泉社 樹なつみ)を先に思い浮かべてしまいました。

OVA版のラストシーンでクラキが八雲立つの歌を口ずさみます。青空がきれいで10年前に見たにもかかわらずいまでもその場面を思い出すことができます。

さてこの作品は登場人物が年を取ります。

主人公である棚旗奈々が今作で30歳になりました。
明らかに探偵役(桑原崇)を好いているのに一向に仲が進展していません。

この辺りについては作中、桑原崇の友人、熊ツ崎が毎度のように発言しており、この熊ツ崎の方は気づいたら子持ちになっています。

探偵役とワトソン役ですが、本巻のラストで少しだけ仲が縮むようです。

ただうんちくの解答編(後日談)では奈々とくっついたかどうかさっぱり懸かれていないので、あのあとどうなったか気になって仕方がありません。

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2009/11/02 (Mon) Trackback() Comment(0)
11月が始まりました。3日が休みなので特に出かける必要がないかなと思い、ごろごろして過ごしました。

平日は小説、休日は漫画というサイクルが完成されつつあります。

「神話ポンチ(1)」(ヤングガンガン 桂明日香)を読みました。

週刊アスキーで連載中の漫画「ハニカム」の作者の新シリーズです。

普通の恋愛コメディです。主人公の設定さえ普通だったら。

帯に書いてあった『俺の卑屈心は神よりも尊い』と真剣な顔で言い切っています。

その時点で十分普通ではないのです。毒が入りまくっている点もそうです。

リュサの狂気にあてられた主人公の目が本気で殺しに来ています。

アテナの顔のパーツがヒロインキャラなのですが、魔性の女に近いので疑ってかかるべきでした。


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2009/11/01 (Sun) Trackback() Comment(0)
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